読書:渡部昇一の昭和史 続  渡部昇一:著

渡部昇一の昭和史 続 (WAC BUNKO 93)

渡部昇一の昭和史 続 (WAC BUNKO 93)

こないだ読んだ「渡部昇一の昭和史」の続きです。ひたすらマッカーサーの「日本は自衛のために開戦に踏み切った」を強調しています。あと、女系天皇の話題も。

以下、面白かった部分。

日韓併合について)

 統治にたいしてはじめのうちは多少の反乱もありましたが、満州事変以後はほとんどゼロといってもいいくらいになりました。なぜかというと、何千年もの間中国に頭を押さえつけられていたのが、満州事変後、満州に行って中国人に会ったときに、日本人名を使うと威張れるからなのです。
 それが創始改名のもとです。創始改名は朝鮮人から要求されて
許可したものです。朝鮮人は喜んで日本名を名乗りたがった。
 先の戦争では日本の兵隊になりたい韓国人が多かったのも事実です。昭和十三年に定員四百人募集したところへ二千九百四十六人の応募、また昭和十六年には三千人募集したところ十四万四千七百人の応募、昭和十八年シンガポールが陥落したころの募集では、定員

自虐史観におもねる加藤紘一氏の論文

 中国における反日デモ(二〇〇五年)で、日本大使館総領事館というった外交施設が傷つけられたり一部が破壊されたりしました。近代国家においては、外交使節というものは治外法権であることはどの国も了承していることです。その建物にたいして、自国民が攻撃することを阻止しなかったばかりか、その原因は攻撃される国にあるといったような言動は、とても文明国のやることではありません。
 ですから、あの事件ひとつ見ても、中国という国は未だに文明国と呼ばれる水準にたっしていないと留意して付き合うべきです。
 「日本は侵略戦争をした」とか「A級戦犯を合祀している靖国神社を参拝している」とか避難していますが、これはに中平和友好条約ですでに片が付いた話を蒸し返しているに過ぎません。
 そもそも平和友好条約というのは、お互いに戦争するほどの言い分があったりsたけれども、これで話を済ませましたという諒解事であり、条約以前の話まで逆戻りしてはいけません。国家同士の平和条約というのは、民間で言えば示談が成立したというのに等しい。示談が成った話を、また過去に遡ってとやかく言うのは、やってはいけないことです。そんなことはヤクザでもやらない。
 したがって、中国という国はヤクザ以下、引き合いに出す事自体ヤクザに失礼です。ヤクザが怒ります。

 第一段階は、まず「独立回復記念日」を制定することです。私が見聞きしただけでも、日本がかつて占領され主権を奪われた時期があったということを知らない若者が多い。彼らに日本に主権がなかった時代が、約七年間(一九四五年八月十四日〜一九五二年四月二八日)が存在したことを知らしめなくてはなりません。幸いにして、独立回復記念日は四月二八日ですから、制定されればゴールデンウィークが延びるので誰も反対しないでしょう。

 第二段階では、東京裁判の実態が、いったいどんなものだったのかを教えるようにします。通常の裁判では、管轄権の範囲が定まらない裁判はすぐに公訴棄却されるのに、東京裁判は、国際法にも依らない、管轄権も不明なままに行われた裁判でした。

 つまり、日本は「自衛のために戦争をした」とマッカーサーは証言したのです。こんな重要な発言を、当時報じたマスコミは皆無でした。その証言があったときは、日本はまだ占領下でしたから、検閲されるおそれがあったかもしれないが、占領が終わったあとでなぜそれを伝えなかったのか。当時の日本人がいちばん聞きたかったところを、マスコミはどこも報じてくれなかった。

 黙殺されたまま、今日まで日本人のほとんどが知らない一方で、「日本悪しかれ」史観の立場に立つことで、出世したり利権をむさぼりつづける大学教授ら知識人やジャーナリストたちが平然といるわけです。この輩にとっては、東京裁判を命じた張本人であるマッカーサーに、「日本は自衛のために戦争をした」と言われてしまったら面子が立たないどころか自分の社会的立場が危うくなってしまう。だから世に知らしめることをしなかったのでしょう。

 第三段階としては、そのマッカーサー証言を日本に広く知らしめることです。「梅毒」は長い時間をかければ治るでしょうが、病原菌が脳に到達しないうちに治さなければなりません。
 ですから、NHKがゴールデンタイムに、「マッカーサー一代記」を制作し放映することを提案したい。

 最後に、有識者会議の報告通りのことが起こった場合の危険性も考えておきましょう。愛子様が即位なさるのは、今上天皇のあと、皇太子殿下が天皇になられた更にその後です。どんなに早くも四十年、五十年後ぐらいと考えてよいでしょう。すると今のままだと、その頃には皇族と言われる男子はひとりもいないのです。愛子様が女帝の伝統に従って独身を続けられるならば、皇室はそこで断絶します。もし結婚なさるとすれば、相手はどなたになるのか。女帝の配偶者を示す日本語はありません。もし李王家の子孫と結婚されるならば、日本の皇室はコリア系になります。このような皇統の危機は、千二百四十年前に、称徳天皇(女帝)と弓削道鏡との関係依頼なかったことです。その危機を救った和気清麻呂のような人、更に天武天皇系の称徳天皇の後は、天智天皇系に戻した藤原百川のような人はいないのでしょうか。