読書: メールの超プロが教える Gmail仕事術 樺沢紫苑:著

読書: メールの超プロが教える Gmail仕事術 樺沢紫苑:著

メールの超プロが教えるGmail仕事術

メールの超プロが教えるGmail仕事術

これを読めばGmailマスターになれる。ぜひ手元に一冊おいておきたい本。

アーカイブ機能の具体的な使い方
 Eメールの世界で「アーカイブ」機能というのは、Gmail意外にはまだほとんどなく、あまりにも斬新すぎるせいか、なかなか理解しづらいと思います。
(中略)
 最も普通の使い方は、削除の代わりに使う、ということです。不要なメール、チェック済みのメールなど、今まで「削除する」をクリックしていたメールは、削除ではなく「アーカイブ」するようにしてください。それによって、重要なメールを間違って削除してしまうリスクがゼロになります。
(中略)
 2つ目の使い方は、「優先度の低いメールの受信トレイをスキップする」という方法です。これはフィルタとラベル機能を連動させて使います。
 例えば、Twitterをつかっていると「xxxがあなたをフォローしはじめました」というTwitterからあのメルで受信トレイが埋め尽くされて、必要なメールを見落としてしまいます。
 そこでTwitterから来たメールは、「受信トレイをスキップ(アーカイブ)」してラベル「Twitter」をつける、という設定しにてあります。そうすると、Twitterからのメールは受信トレイに入らずに、「Twitter:のラベルに直接入ります。

Gmailとメールソフトを動機させない場合は、POPというプロトコルを使い、同期指せる場合は、IMAP(Internet Messages Access Protocol)というプロトコルを使います。Gmailのヘルプには「GmailアカウントでPOPとIMAPのどちらを使用するか迷っている場合は、IMAPをお勧めします。」と書かれているように、IMAPを推奨していますが、個人のメール環境によっては必ずしもIMAPが便利とは言い切れません。ウェブ上からGmailにアクセスすることもあれば、パソコンのメールソフトからアクセスする場合も混在している。そういうユーザーは、IMAPによる動機を設定しておくと便利です。

迷惑メール対策の3大原則は、「解除しない」「クリックしない」「開封しない」です。この3大原則を守らないと、迷惑メールは爆発的に増加します。

ウェブクリップは簡単に消すことができます。[設定]-「ウェブクリップ」で「ウェブクリップを受信トレイの上に表示する」のチェックボックスをはずす。これだけです。

検索のオートコンプリートで、検索時間を短縮する
[設定]-[Labs]で「検索のオートコンプリート」欄の右端、「有効にする」にチェックを入れて、ページ下の「変更を保存」をクリックするだkです。たったこれだけの設定変更で、検索キーワードの入力時間が短縮できます。

返信定型文でテンプレートを瞬間的に呼び出す
 テンプレートを「下書き」にいれておく。これは、すべてのメールソフトで使えるテクニックですが、Gmailユーザであれば、一歩進んで、「返信定型文」にテンプレートをいれておくと、一瞬で定型文をペーストすることができます。「Gmail Labs」から「返信定型文」を有効にしてください。「メールを作成」で新規メールを開くと、「ファイルを添付」の横に「返信定型文」というのが出現しています。
1.まず、メール本文にテンプレートにしたい文章を記入してください。
2.次に「返信定型文」のタブを開いて「返信定型文を作成」をクリックします。
3.すると「返信定型文に名前をつけてください」というメッセージが表示されますので、名前を入力し「OK」をクリックします。
4.もう一度タブを開くと、「挿入」の下に先程作成したテンプレートが表示されています。ここをくりっくすると、本文中にテンプレートを挿入できます。
「返信定型文」は1行でもいいですし、10行、20行でも大丈夫です。マウス操作(片手)だけで、何種類者テンプレートを一瞬で挿入できますので、うまく使いこなすとほんとうに便利です。よく使う数行の言葉、文言をドンドン登録してみましょう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ISO_639
「lang:zh」で「中国語」のラベルを付けると、中国語メールがすべて「中国語」のラベルに入ることになります。これえ、中国の取引先のメールを読み逃す可能性が激減するでしょう。

重要なのは、連絡先に登録された差出人からのメールは、原則的に迷惑メールには分類されない、ということです。

Gmailからメールを送信する
 Gmailからメールを送信すると、送信した相手先のメルアドが、自動的に「連絡先」に加わります。ウェブメールGmailを利用している方は、何もしなくてもメール送信のたびに「連絡先」登録が行われますので、一度でもメールを送信している開いてからのメールは、迷惑メールフォルダに入ることはないのです。

定期的に迷惑メールフォルダ内を自分の名前で検索しましょう。「検索オプション」で[検索対象]を[迷惑メール]に設定し、キーワードに「樺沢 OR カバサワ OR かばさわ OR 紫苑 OR シオン OR しおん」のように、「姓」と「名」の漢字、カタカナ、ひらがなの6パターンを入力して検索します。
 検索結果に取引先や友人からの重要メールが紛れていた場合は、「迷惑メールを解除」をクリックしてください。次からは、正しく振り分けられるはずです。

特定期間の検索例


例1「2009年3月1日から3月5日」までのメールを対象にしたい場合
 演算子 after:2009/3/1 before:2009/3/6


例2「2009年3月1日」以後の全メールを対象にしたい場合
 演算子 after:2009/3/1


例3[2009年3月5日」以前の全メール対象にしたい場合は
 演算子 before:2009/3/6

添付文書の高度な検索例


例1 添付文書あり
 演算子 has:attachment


例2 ファイル形式PDFの添付文書を検索したいとき
 演算子 filename:pdf


例3 ファイル名「請求書」の添付ファイルを検索したいとき
 演算子 filename:請求書


例4 ファイル名「請求書」のPDFファイルを検索したいとき
 演算子 filename:請求書.pdf

クイックリンクで検索条件を保存する
 検索条件を保存するのにラベルを使えばよいのですが、ラベルがすでに数十個せっていされていて、「これ以上ラベルの数を増やしたくない」という人は「Gmail Labs」の「クイックリンク」を使いましょう。
 クイックリンクを使うと、左サイドにパネルが追加されて、Gmailでよく使うビューにワンクリックでアクセスできるようになります。クイックリンクの設定ですが、「Gmail Labs」の「クイックリンク」の欄で「有効にする」をチェックして、「変更を保存」をクリックしてください。Gmailページに戻ると、左サイドにクイックリンクのパネルが追加されています。
 次に、何か複雑な検索を行い、検索結果を表示させます。その状態で「クイックリンクを追加」をクリックします。タイトル設定画面が表示されますので、わかりやすいタイトルを入力してください。「OK」をクリックすると、新しいリンクが追加されます。このリンクをクリックすると、先程の検索条件で検索したのと同じ画面がひらきますので、「検索条件」を保存しているのと同じことになります。

検索を意識してメールを書く
 Gmailの最大のメリットが、高度な検索機能です。しかし、検索されるメールに必要なキーワードが入っていないと、検索することは非常に難しくなります。
(中略)メールを送信する場合、後から検索することを意識して件名、宛名、メール本文を書くべきです。
(中略)「後から検索するかもしれない」、頭の隅にそういう考えをおいてメールを書くと、Gmailの検索力をさらに強力に引き出すことができるのです。

あとで読む」の設定方法
1.「あとで読むhttp://atode.cc/ にアクセスします。
2.自分のメルアドを入力して、「利用を開始する」をクリックします。ここで注意すべきは、ここで入力したメルアドに対してクリップしたウェブのHTMLメールが届きますから、Gmailエイリアス機能を使い、例えば、「XXX+storageWeb@gmail.com」とか「XXX+stgWeb@gmail.com」のように、ストレージを示す専用アドレスを指定しておくことです。
3.入力したメルアドに対して確認メールが届きますので、メール内のリンクURLをクリックすると登録が完了します。
4.クリック後に「あとで読む」の設定について説明したページが表示されます。「あとで読む」というリンクを右クリックして、「お気に入り(ブックマーク)」に追加してください。
5.Firefox,Safariの場合は「あとで読む」のリンクをブックマークツールバーにドラッグ&ドローしてください。
6.気に入ったウェブページを見つけたら、「あとで読む」をクリックします。
7.すると、設定したメルアド宛に、そのページのHTMLがHTMLメールとして届きますので、スクラップされたことになります。
8.フィルタ設定をして、「ウェブスクラップ」のように専用のラベル(フォルダ)を作っておくと、まとめ読みしやすいでしょう。

まさかのために備え Gmailデータを一括バクアップする
 メールソフトを使わずにウェブメール専用としてGmailを使っている人は、Gmailに何かあった時のために、ローカル(自分のパソコン上)にバックアップをとりたいという人もいるかもしれません。
 Gmailデータを一括バックアップする、フリーウェアがあります。
Gmail Backup http://www.gmail-backup.com/
 英語なので少しわかりづらいですが、「Dowonload gmail-backup-0.107.exe」をクリックするとダウンロードが始まります。ダウンロードしたら、ファイルをクリックしてインストールしてください。
 まず、バックアップを取る前に、バックアップするGmailページの「設定」から、IMAPを有効にしてください。つぎに、「Gmail Backup」を起動。Gmailのメールアドレス、パスワードを記入し、バックアップするフォルダを指定します。全部ではなく、期間を限定したメールだけをバックアップすることもできますので、その場合は期間を指定します。「Backup」をクリックすると、バックアップが開始します。
 1通ごとにEMLファイル(Eメールを保存するファイル形式)としてバックアップされますので、Outlookなどのメールソフトで読むことができます。また、添付ファイルも同時にバックアップされます。
 万が一の時は、元のGmailアカウント、あるいは新しいGmailアカウントにリストア(復元)することができます。

Gmailページにガジェットを追加する
 (中略)メールチェックやメールの返信をしながら、同時にニュースや株価や天気予報などを表示させ、リアルタイムに情報をチェックすることが可能なのです。Gmailにガジェットを設定しておくと、GmailページとiGoogleページをいききする手間も省けるというわけです。
 (中略)「設定」−「Labs」を開きます。「URLでガジェットを追加」の右端の「有効にする」にチェックを入れて、「変更を保存」をクリックしてください。
「設定」メニューを開くと、「ガジェット」タブが追加されています。「ガジェット」を開き、空欄に希望するガジェットのURLを入力すれば新しいガジェットを追加できます。
 ガジェットのURLの取得方法。iGoogle を表示し、表示させたいガジェットの右上端「▼」から、「このガジェットについて」を開きます。

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