(読書)2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート 長谷川和廣:著

サブタイトルがすごい。「2000社の赤字会社を黒字にした」。2000社の再建に携わったって、それだけでもすごいですね。

2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート

2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート

以下メモ

裏表紙

ノートが私を成長させた!

仕事で「おやっ!」と思ったことを、27歳の時から書き始め、社長になってからも書き続けた OYATTO NOTE(おやっとノート)。そのなかから、とくに実践してすぐ仕事に役立つ142のキーワードを本書で公開します!

これは期待ができる!ってか、やはりライフログとして、ノートに書き続けるって大事そうですね。

仕事のプロになりたかったら応用技は後回しに!
(中略)
 社員というものは、計算できる安定感があって初めて仕事を任せられるのです。
 そのような理由から、プロになるためにはなにより「取りこぼさないこと」が重要だと思います。そして取りこぼさない仕事をするために大事なのは1にも2にも「基本」です。一発長打を狙うより、確実なヒットを積み重ねる。そんな人材こそ、上に立つ者の目には頼もしく映るものなのです。

なるほどー。取りこぼさないことですね。ぼくは良くメールを取りこぼしてたりするので、気を付けないといかんですね。

リーダーの心構え 7カ条

  1. 原理・原則を重視する。
  2. 悪い情報を隠さない。
  3. 敏速に行動する。
  4. 会議は最小限に減らす。
  5. 自ら仕事を作り出す。
  6. 心象必罰が実行できる。
  7. セクショナリズムに陥らない。

 例えば出勤率をウォッチすると業績が読めます。実は再生を必要とする会社の多くは、就業規則が守られていません。出勤率が高いと社員のモラルも高く生産性が向上しますが、出勤率が低い部署はモラルが低く生産性が落ちています。

不況において企業が取るべき道は3つです。市場のシェアを奪うか、自己をスケールダウンするか、海外に進出するか―生き残るために存在する道はこの3つに集約されます。

ビジネス現場に必要なのは実はネガティブ思考!
(中略)
ポジティブ思考のワナは正常なチェック機能が働かなる点にあります。まさしく太平洋戦争中の大本営のように、「縁起の悪いことを言うヤツは粛清!」というふうな無策の『神頼み集団』になりかねません。ですから、ネガティブな要素に対して、辛くても正面から向き合うことは必要なのです。

ピンチは短期間で一気に脱出する!これが大赤字から学んだ黒字転換術の極意!
(中略)
ハードなことほど短期間で終わらせるのが仕事のコツなのです。

企画書はA4の紙1枚で!それ以上はムダなこと
(中略)
私はあえて紙1枚で企画書を提出させていました。なぜなら規格の趣旨を1枚の紙でまとめられないような社員に仕事を任せても、うまくいかないことが眼に見えているからです。
 良い企画書には、�問題点の提示、�問題についての情報の分析、�最重要の問題点の提示、�問題解決のための目標の設定、�目標を達成するための戦略、�戦略を遂行するための具体的な行動―、といった6つの要素が明示されています。これらを明確に書けば、紙1枚で十分まとめることもできるのです。

 何度申し上げても足りないくらい、これから10年間は冬の時代を迎えます。正直言って多くの企業が、この醜い「喰い合い」を勝ち抜かなくてはなりません。そのために必要な戦略は、SKSSです。
 これは差別化戦略価格戦略、集中化戦略、隙間戦略の頭文字です。これら4つの戦略のうち、どれか1つでも成功すれば企業は生き残る可能性を持てます。

寒い時代だと思います。

たとえ合法的でもルール違反はするな!「誘惑に負けない強い意志」を持てない人は必ず反則する

合法的なルール違反という難しい定義がでてきました。要するにずるするなってことでしょうか。

私が発見した倒産の兆候をいくつかお教えしましょう。
 まず、経営者がほとんど会社にいない、支払いが現金から手形に変わる、手形のサイトが延びるなどは資金繰りに窮している証拠。社長の名刺に本業意外の肩書きがたくさんついている、社長が外車を複数持っていたり、ビジネスの経験の少ない2代目だったりすると放漫経営の可能性が高い。さらにトイレが汚くなる会社も危ない。社員食堂の料理の量が減ってきたというような笑えないケースもありました。

トイレの汚い焼肉屋はだめですね。経験的に。あと、某宴会シーズンなのにがらがらな焼肉屋もやばいですよね。あと、帰りの電車で食中毒ぎみになる焼肉屋もやっぱりやばいと思います。

人脈を生み出す3つの要素とは?

 仕事での人間関係を円滑にする要素は3つです。それがデューデイト=つまり期日を守ること、レスポンスが早いこと、そして「プラスα」です。

営業は極論すれば、
�お客様のニーズ・・・何のために何が欲しいか?
�お客様の予算・・・欲しい商品を買うために、いくらなら出せるか?
 この2点さえ分かれば、どんなに口下手な人でもうまくいくと、私は経験上、認識しています。