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『日の丸家電の命運』 真壁昭夫さん

ソニー、シャープ、パナソニックが直面している問題を紹介、がんばって立ち直ってという内容。

金融のソニーコングロマリットの弊害

ソニーは米国のGEのような多角的な事業展開を行なってきた結果、現在では金融ビジネスが収益の中核になっているありさまです。
「自由闊達にして愉快なる理想工場」を目指して、今までにない消費者がワクワクする製品を世界で一番早くつくる−。そんなソニーのDNAを薄めてしまったコングロマリット志向にこそ、今日の失敗の本質があるのではないか。筆者にはそう思えてなりません。
(p.49)

大手

 わが国で大手と呼ばれる電機メーカーは8社あります。その8社を主力業務でグループ分けしていくと、非常にわかりやすい構図を導き出すことができます。
 第1グループは、前章までで触れてきたパナソニックソニー、シャープの「家電系」メーカー。第2グループが日立製作所東芝三菱電機というインフラなど産業用機器関連に軸足を移した「重電系」メーカー。そして第3グループは、富士通NECという主に情報通信機器を扱う「情報通信機器」メーカーです。
(p.92)

富士通の山本社長

 「生き残っていくためには、確実に自社の『型』を持たないとダメだと考えます。ハードウェアの会社がソフト・サービス化を図ってうまくいっていない例もありますが、富士通は、従来からプロダクトとサービスのインテグレーションというビジネスモデルです。これを富士通の『型』として磨き上げ、武器としています。投資家の皆様から見ると、富士通は動きが遅いように見えるかもしれませんが、そのモデルは確実に進化しています」
(p.108 109)

NATO

北大西洋条約機構のことではありません。経営の世界では、「ノーアクション、トークオンリー」の略称として用いられますが、この言葉は日本の経営者を揶揄する言葉として使われる
(p.113)

あなでじ

 アナログ技術はそれこそ、日本が得意としていた匠の技−熟練度や経験がものをいいます。
 一方、デジタルにはそういうものは必要とされていません。熟練度が要求される技術はすべてプログラミングされているから、製造機器かれあれば誰にでもつくれてしまいうます。そうなるともう「メイド・イン・ジャパン」という、かつてのブランドが通用しなくなっていくのは自明の理といえるでしょう。誰にでもつくることができる製品ならば、消費者の目を安価なものにシフトします。高い人件費を抱える日本が安い人件費で同じ品質のものをつくってくる新興国に敵うわけがなかったのです。
(p.123)

うーん、経営の事例を紹介した本って苦手。退屈で眠くなる。あーでもない、こうでもない、この戦略がまずかった、選択と集中に間違えた、とかはあとからだったらいくらでも言える。かつて栄華を誇っていた日本のメーカーの凋落っぷりが体系だてて書かれているので分かりやすかったところは良かった。

以上

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