小説『終戦のローレライ』よんだ。
分厚い文庫本が4巻、長かったー。
映画は2005年に上映されて、見てたけど、原作を初めて読んでみた。きっかけはガンダムUCを読み始めて予想以上におもしろかったこと。基本的にガンダムの小説ってのは、だいたいアニメが先で、それを後からノベライズするパターンが多いが、ガンダムUCはしっかりとしたオリジナル作品。この福井晴敏ってのは何者なのかと興味がわいたわけ。
あと、NHK-BSの放送で、ガンダムUCのインタビューでほんとにガンダム好きなことが分かり、さらに親近感がわく。
映画は安っぽい空想戦争もので、奇想天外な兵器とちゃちいCG、旬な俳優ならべただけのチープなものだった。(香椎由宇初主演映画ということで、こっちはめっけもんだったが)
原作は、映画とは違って本気度がすごい。第2次世界大戦末期のフィクションであることには変わりないのだが、フィクションっぽくなく、設定も人物描写もち密で本物感がある。重みがある。ストーリー、登場人物も映画とはだいぶ違くて味がある。映画はもう一度取り直すべきだな。
- 作者: 福井晴敏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02/15
- メディア: 文庫
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あとがきとか見ると、映画ローレライの監督の樋口真嗣が福井晴敏に「第2次世界大戦・美少女・潜水艦」をテーマに作品をつくってくれと依頼したらしい。そういう感じで入ってきた依頼でも、ばっちりいい仕事するところがすごいな、福井晴敏。ガンダムUCもそういう依頼で書いたんだったよな、たしか。