あらためてUBWの感想 ネタバレ

Fate Stay Night Unlimited Blade Works(以下 UBW)。映画館で一回みたきりだったので、記憶がだいぶ飛んでいました。再び見る機会に恵まれたのでコメント。

正直、もう原作ゲームの記憶もかなりアイマイ。誰ルートといわれてもしっかり思い出せないレベルでございます。ゲーム、iPhoneに移植されないかな・・・。もうpcの前にどっしり座ってあのゲームやりきる時間はないっす。

もうBD/DVDでてるからネタバレでもいいよね。
元ネタはゲームの凛ルートです。なので、セイバーは主人公じゃないです。というかそれを知ってる人しかみない映画かもしれませんが。

凛ルートもゲームでやったらけっこうなボリュームだったと思うんですが(あまり覚えてない)、それを2時間に圧縮してるんで、もうかなりはしょってます。とにかく聖杯戦争やります、ルールは知ってますよね?知らないなら調べてから見に来てください、という前提で映画がはじまってます。ぼくも偉そうに感想なんか書いていますが、そいうう意味ではぼく自信、前提条件に達しているかどうか怪しいところです・・・。

一番かわいそうなのがイリヤとライダーと桜。アニメスタッフが再結集した完全新作とかいいながら、あのセリフの少なさ・登場時間の短さはかわいそ過ぎる。

映像版恒例の魔術回路移植シーン。なんでお姉さん下着なんでんすか・・・。脱ぐならぬぐ!脱がないなら脱がないでしゃきっとしてほしい。ゲーム版ではしゃきっとしてたので凛ルートと呼ばれていたわけですが、映画は士郎ルートですね。

ただ、戦闘シーンはどれも良い。綺麗で迫力のある戦闘シーンみれるだけでもこの映画見る価値があるでしょう。

音楽もよくて、エンディングテーマの タイナカサチさんのVoice辿りつく場所もいいんですが、TVCM,劇場予告で使っていた 同じくタイナカサチさんの imitation が全然でてこないのは勿体無い。戦闘シーンにでも使えばよかったのに。スピード感のあるナイスな曲です。出し惜しみしているうちに集中と選択で切り捨てられてしまったのでしょう。

テレビ版(主にセイバールート)は各マスター・サーヴァントの描写を丁寧にやったので、原作をしらなかった当時のぼくにも感動の作品となりました。偉大すぎます。ですが、この映画版は時間的な問題から、そういう原作の良さ、細かいエピソードを省かざるを得ないので、作る前から感動の作品にはできないのは決定だったのかもしれませんね。長編小説映画化困難の法則ってやつです。「クズキ先生?イリヤ?あーあれはただの敵キャラです」ってノリなので。

結論、この映画は一般向けじゃなくて、Fateよく知ってる「わけまえた」ファンの為のものだってことです。ピンポイント映画ってことです。本当につくりてがFateを広く世に知らしめたければテレビ版、セイバールートを映画化したでしょう。そうではなく、わきまえたファンのためにわざわざつくってくれたんです。そう考えると落ち着いて見れます。ゲームではセイバールートをクリアして(Fateについてわかってもらった上で)、はじめて凛ルートが登場するわけですから。なのでこの映画は感謝の正拳突きで見ないといけない映画なのです。劇場版観る前に気づくべきでした。

評価:★★★☆☆

関連リンク: 劇場版『Fate / stay night - UNLIMITED BLADE WORKS』、見てきました!(ネタバレあり)http://d.hatena.ne.jp/kiyoshi_net/20100124/1264265261