星を追う子ども 見てきました(ネタバレあり)。

ずっと楽しみにしていた新海誠監督の新作映画「星を追う子ども」を見てきました。今日(というか昨日になったか)が上映初日だったようです。

絵もきれいで音楽もすばらしい、新海クオリティーの映画なので、おすすめです。

■公式サイト
http://www.hoshi-o-kodomo.jp/top.php

■予告動画


以下はネタバレを含むのでまだ見ていない人はご遠慮ください。




数行後、ネタバレで感想を。

















んー、ぶっちゃけ、期待しすぎてたからか、そんなに楽しめなかったッす。ぼくてきには以前の作品の特徴である、なんとないもの悲しさ、とか青春のはかなさ、みたいなテーマの方がすきだなあ。

ひと言でいうと、

今回は死者を蘇らせたい、という強い願望をもったムスカ大佐、じゃなくて「センセイ」に主人公の少女が自分のはっきりしない夢、願望を重ね合わせてともに異世界に旅立つ、という話。

あえて事前知識なしで見たんで(雑誌で新海さんのインタビューとかあったみたいだけど、あえて見なかった)、不思議の国を冒険するストーリーは飽きずについていけた。しかし、中身はあまりにジブリチック。「ぼくがジブリのあらゆる作品のいいとこどりをして、もっとすばらしい作品をつくってやる!」という意欲というかメッセージを感じちゃいました。

たぶんそろそろネット上で、このシーンはジブリのあのシーンのリスペクト、みたいなサイトができているだろうから、ぼくはあえてひとつひとつ指摘はしない。が、ほんといさぎよいくらいで、嫌味すら感じない、オマージュ作品。

ぼくとしてはジブリなんてほっといて、新海ワールド全開で勝負してほしかったんだけどね。緻密な風景、都市・郊外の描写ときれいな星空、染みる音楽、、、、叶わない主人公の願い、、、、ほしのこえも、雲の向こうも、秒速も彼女の猫も全部よかったですよ、大好きですよ。

そういう他の作品と比べると明らかに本作はおもしろくない。絵はきれいだし、音楽もいいけれども。2時間という長時間は新海さん苦手だったのだろうか、なんかノメリコミポイントがうまくはかれなかった。期待しすぎたせいもあったんだろうけど。

最後ビマーナがおりてきたときはムスカvs英雄王の真剣勝負が見れるかと期待したのですが・・・それは冗談として。

あと、主人公の声優さんが ソラノヲトの主人公の金元寿子さんということでものすごく期待してたんです。ソラノヲトもそんなにおもしろいストーリーじゃなかったけど、カラフィナさんと戸松さんの主題歌、あと金元さんの声がだいすきな作品だったので*1。でも今回主人公はセリフも少ないし、なんかあの独特の「心地よく伸びて掠れる」声がいかせていない。

やっぱり身構えちゃうとだめですね。こんどからはガツガツとおもしろいアニメを探そうとせず、自然体でたまたまな出会いを大切にしよう。まどかマギカはそういう意味ではとても貴重で大切な出会いでした。

とりあえず、傷物語Fate/Zeroまではおとなしくしてます。

そうそう、レイトショーでみて、劇場でたらものすごい濃霧で、ぼくが黄泉の国にまよいこんじゃったのかと思ったよ。50メートル先も見えない、ガクブルで家に帰ったけど、ちゃんと家族か生きてたので安心した。

では。

秒速5センチメートル [Blu-ray]

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新海誠美術作品集 空の記憶~The sky of the longing for memories~

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*1:ソラノヲトはまどまぎのまどか役の人とさやかやくの人が主人公一味ででてくる、今見ると豪華な声優陣となってあります。