ガンダムNT(ナラティブ)見てきた(ネタバレあり)

ガンダムNT見てきた。

別にストーリーを解説する記事ではないが、ネタバレ含むため映画まだ見てない人は注意して欲しい。

ユニコーンの数年後の世界

ユニコーンはたしか最終決戦後にソーラ・レイかコロニーレイザーかでメガラニカが破壊されそうになったところを、ユニコーンがフルパワーで守りきったシーンで終わったはず。

ユニコーン1号機と2号機は危険すぎるのでその後解体されたという設定。

その後、謎のユニコーン3号機(フェネクス)が時々出没するということで、連邦が調査隊のようなものを編成して追跡する、という話。

個人的にはユニコーン系一連の話はそこまで好きではない。そこから更に数十年後にF91がくることが明確なのに、なんで逆襲のシャア後の話をそこまで盛る必要があるのか。

昔懐かしいシーンが満載

おっさんガンダムファンを喜ばせるような工夫は細部にまで施されている。

まず、地上でマーサを拉致するためにでてきたルオ紹介のディジェ部隊。ディジェは個人的に大好きな機体。かつてアムロ専用機としてZで活躍した機体が複数暴れまわる姿は感動した。

ニュータイプと思われていた主人公ユナもディジェに搭乗して作戦に参加するのだが、いきなり被弾し、あまり強くないニュータイプであることを強調する重要なシーンがあった。

ところどころで挿入される過去作品の荒い画質の動画。

  • 香港で戦うサイコガンダムとマーク2
  • ダカールで演説するシャア(音声のみ)
  • アッシマーやネモ
  • Zガンダムの最期の活躍
  • ZZガンダムの変形シーンとハイメガキャノン最大出力

などなど・・・。過去作品を尊重して本作がつくられているのがわかってよかった。

最期のナラティブガンダムが撃破されるシーンは不必要にコアファイターがパージされるギミックを描写。その後即撃墜。お片付け早すぎでしょ。ガンプラの宣伝ですね、わかります。

あと、映画の最初だけ登場するナラティブA装備は圧倒的にかっこいい。GP03みたいなゴテゴテで。

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ナラティブガンダムA装備(公式HPより引用)

来場者特典はしょぼい

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韓流アイドルみたいな髪型の主人公ユナ

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まさかガンダムUCのおまけを混ぜてくるとは・・・

最近のガンダム系劇場作品では定番の「セル画原稿入れる風の茶封筒にはいった、原画っぽいもの2枚と、ガンダム関連商品のチラシ」。

たいてい、ミニ色紙か原画っぽいものがキますよね。この原画っぽいものは包装である茶封筒がA4サイズより大きく、いらないからヤフオクで売ろうにも、クリックポストにも入らないという弱点がある。

茶封筒からだせば原画やチラシはクリックポストさいずにおさまるのだが、いろいろめんどい。

で、今回も全3パターンの6種の原画なのだが、筆者がもらったのは「主人公ユナのアップ」と「NTのころのシナンジュが操縦しているネオ・ジオング」。正直これもらってもうれしくないので、速攻ヤフオクです必要としている人のもとへGOですかね。。。

ストーリーはいまいち

2時間の話のなかで主要登場人物がほぼ新規キャラってなかで、難しい面もあったのでしょう。

バナージやジンネマンなど「先輩」もちょいやくで登場しますが、基本はコロニー落としをさっちした3人のニュータイプの子供が成長した姿がかかれています。

ティターンズのニュータイプ研究所で研究対象にされていた、など、過去ネタをフル動員して、いちおう宇宙世紀シリーズで語られた連続性を配慮したストーリーになっており、うまくフィットしてはいる。

連邦の絶対的な勝利が確定しているなかで、適役としてジオン残党とかだしても、みてる観客としては全然もりあがらないんだよね。さすがあにネオジオング2みたいなのがでてきたときは「おお」となったけど、切り札がネオジオング2とシナンジュ・スタインだけって・・・。ほんと残党狩り以外のなんでもなくて、盛り上がらなかった。

ストーリーの中心は組織体組織の戦争ではなく、フェネクス捕獲にむけた各勢力の小競り合いなので、圧倒的巨悪みたいなのを表現できないのはわかるが・・・。

フェネクスは人間としてのパイロットが登場していないので、急加速にも耐えられるモビルドールみたいな扱いになっていてチート。でも、サイコフレームの共鳴、というしょぼいわなにホイホイと引っかかる迂闊さもある。

久しぶりに生身の超強力なニュータイプの活躍を見てみたかったがなー。フェネクスはアイン・ダルトンがパーツとしてくみこまれたグレイズ・アイン的な位置付けになるのだろうか。いちおう主人公ユナがちょびっとパイロットして乗りこみはするけど。

上映後、閃光のハサウェイの予告が

なんかネットニュースでも話題になっていた件ね。 閃光のハサウェイのアニメーション化を待望するながれはもう数十年たつけど、ここにきてようやくというのは何故なのか。

ついにネタ切れなのかもしれない。富野原作の貴重な残弾という作品。ゲームではおなじみのクスィーガンダムが本気で動いてかつやくする様は見てみたいけど、ラストがわかってるからね、なんか盛り上がらないような気がするよ。ラストがあんなのを3部作にわけて描くってのもちょっと賛成できないなー。2時間の映画一本で仕上げてしまったほうがいいと思うけどなー。

ガンダムUCも細切れにさせすぎたせいで、途中から劇場にいかなくなったからね。