韓国語能力試験の勉強法と 第28回受験レポート

 この記事は韓国語能力試験に合格したら公開しようと書いたものでしたが、合格しようが不合格だろうがどうでも良くなってきたので、いちおうアップしておきます。現実逃避したいあまりところどころ変な文章になっています。下書き書いている時点での精神状態によって文体にむらがあったり統一性のないものになっていますが、ご容赦ください。


 世間では韓流というものが流行しているようである。ハンリューのリューはリューシウォンさんのリューなんですかね。


 プラチナはてな勲章を目指すブロガーとして、世間の流行りごとにはとりあえず食い付いておく、それがぼくの流儀です。


 韓流を紹介するにあたっていくら零細ブログの執筆者であるからといって、韓国や韓国語に対する無責任な記事を書く訳にはいきません。記事が無責任か有責任かはすなわちぼくの作文技術と誠意の問題なので、まあガンバレとしかいいようがないのですが、記事にハクをつけるため、何らかの韓流的称号を持っておくことが望ましいと考えました。


 我が国で一番の韓流的称号といえば韓国デビューをはたしたチョナンカンさんになることでありますが、ぼくの歌唱力とダンスセンスではさすがにそれは無理と諦めました。芸術的な素養もないので、努力次第でどうにでもなるアカデミック側面から接近しちゃうことにします。アカデミックに韓流に絡むことによって、シナジー効果を得る戦略です。


 ググると、「韓国語能力試験」というのが我が国でもっとも有名な称号のようです(アカデミックジャンル)。クレジットカードがあればネットでエントリできるので(http://www.kref.or.jp/korea_kentei/teisyutu.html#5)、申し込んでみました。。なんと、ポチった日は願書締め切りの前日でした。年に2回(4月と10月)しかない貴重な試験。あぶないあぶないあやうく受験機会を逃すところだった。次の4月まで待っていたら韓流の時代が終わってしまうかもしれない。キルアのように次のハンター試験開催までグリードアイランドで訓練なんてごめんですから。申し込んでも受け付けましたメールなどは一切こなくて、受理されたのかどうか心配でしたが、10月になって、受験票が届いてひと安心・・・。


 試験を勝ち抜くには念の修行と参考書がいる。しかし参考書といっても、テクニカルな資格試験と違い、語学試験は出題範囲などない。相手は世界そのもの。この準備期間で勉強をはじめるのは現実的ではない、というより間に合わない。しかし無為無策で征くわけにもいかぬ、ということで、本当は願書提出前に揃えておくべきだが、とりあえず過去問を買ってきた。なんと3000円もした。たった一回きりの試験のために高い買い物である。まー、試験が終わったらハン・ソッキュさんやコ・ソヨンさんのブロマイドと抱き合わせてヤフオクで出品すれば高値でうれるだろ、と前向きに考えることにした。


第23回~第26回韓国語能力試験〈高級〉過去問題集

第23回~第26回韓国語能力試験〈高級〉過去問題集


 いちおう資格試験体験記としての体裁を整えるために、勉強の過程を書いておく必要がある。家に帰って過去問を開いて吹き出してしまった。なにこれ・・・、とっても難しい。。。え?作文試験まであるの?ITを駆使したマークシートだけかと思ってた。勝手に敵を想像するなというダルツォルネさんの遺言が脳裏をよぎる。過去問集のページをめくりながら数分後には、フリーザ様を前にして歯をガチガチならしているベジータのようになっていた・・・。


 それでもがんばった。二ヶ月の準備期間で300ページ近くある過去問の10ページ分やりました、パチパチパチ。付属のリスニング問題もiTunesでインポートしてスマホで聴いた。二枚組なのだが、曲名、アーティスト名が表示されなくてぜんぶまざっちゃってわけの分からない状態になった。しかたないのでLinuxのファイルサーバに転送してrenameコマンドでファイル名を一括変換( # rename 変更前文字 変更後文字 *.mp3 )。しかし、ただのmp3に変換したつもりだったが電車で聞くと必ず数分後にはラリホーマが自分にかかってしまうマジカルmp3になっていた。


 そして試験当日。朝五時にほむらちゃんのようにパチっと目が覚めた。そして日課のブログ記事作成作業をする。Windows版Skitchの紹介記事を書いているのだが、そのスクリーンショットを一生懸命とっていた。あやうく遅刻。朝七時前に家を出る。出勤する日より早く家を出ないといけないなんて、どんなハンター試験だよ。東京での開催地は調布の東京外国語大学だけなのである。本来ならば韓流に敬意を表すため、韓国に最も近い対馬に居住し、そこから情報を発信すべきであるのだが、のっぴきならない理由で首都圏に居住しております。ご容赦願いたい。


 休日早朝の電車はすいている。急速睡眠移行装置であるリスニング問題(スマホ)は、乗り過ごすと危険なので手を付けず、過去問でも見ようとしたが、、、家に忘れてきた。あちゃー。仕方ないので、スマホEvernoteでこの記事の下書きを執筆することにした。調布は遠い。徒然なるままに、快適なフリック入力で下書きは着々とすすむ。もう試験をうけるために向かっているのか、ブログ記事を書くために電車に乗ってるのかわからなくなった。多分ぼくは、もうとっくに迷子になっちゃってたんだと思う。ツイッターで「韓国語能力試験」で検索すると若い女の子(と思われる)たちの希望と絶望の相転移のツイートが山のようにある。東京外国語大学にいけば、若い女の子たちに会える、今となっては、たった一つだけ最後に残った 道しるべ。。。。


 諦めることと立ち止まることは同義なので果敢に進む。道は続くよ先へ先へと。。。。。


 飛田給駅に到着。マックとセブンイレブンすき家バーミヤンがある。いいチョイスだ。ここの市長さんはきっとシムシティが得意に違いない。



 外語大行きのバスが長蛇の列。バスはマイクロバス並の大きさ。これは何回ピストンしてもさばけそうにない。バスにはのらず、一本杉目指して歩くことにした。立ち止まることと諦めることは同義なのだから。



 タクシーが全然いないので、やはり歩くしかない。歩いて20分と書いてあったが遠い。途中味の素スタジアムを通りすぎる。歩きながらだんだん緊張してきた。高校受験を思い出すなー。 甘くて苦いマーマレード・・・。




 なんとか到着。おーここが語学系で国内最高峰の大学か・・・。なんとなくオーラが見えた。どうも裏門から入ってしまったようで、建物の案内表示がいっさいない。



 うろうろしてようやく見つける。受付とかなく直接教室にいくスタイルのよう。





 しかしほんとに若いお嬢さんだらけだなー。一部年配の女性の方もいるけど、七割お嬢さん、一割年配の女性の方、二割男。すごいね、この女学生的雰囲気。「お嬢さんをください。ぜひください。」と夏目先生が二度も書いた気持ちがよくわかるよ。


 なんかもうグルメ記事とか、音楽評論とかIT記事の連載すべてやめて、韓流に特化したブログにしちゃってお嬢さん対象ブログにしちゃう?こんなにお嬢さん層の多い文化だったとは、韓流をみくびっていました!


 これが今日の装備。作文は鉛筆でやるらしいので家に転がってる鉛筆と消しゴム持ってきた。あと、マークシート修正用のテープ。



 マークシートは専用のペンが配布されるた。お持ち帰りできる。韓国語で「必勝」と書かれている。漢字でかかれていないと実感がわかないな・・・。



 いざ!試験!午前の部は「 語彙・文法/書き取り」。過去問の通りむずい。しかも過去問を通しでやってなくて圧倒的にペース配分を間違えた。


 午前中最後の700字以上書かないといけない作文の問題、まさかの時間切れで700文字書けなかった。文筆家であるぼくが、自慢の文章を最後まで綴れなかった。しかも原稿用紙の書き方もどう書けはば正しいのかさっぱりわからない。ここスペースいれていいんだっけ?そもそも韓国語で改行のタイミングって?こんなに行末までマスが空いているのに改行していいのかな?減点対象??みたいな感じで焦り・終始悩みながら、改行することなく書き続けて撃沈。がーん。


 午後の部は聞き取り/読解。聞き取りとりCDのスピードはゆっくりなのだが、問題文を読む時間が少ない。しかし、午後の部は時間が10分あまった。この余り時間でさっきの作文の続きやらせてくれーと叫ぼうかと思ったが、周囲はレディーばかりなので、そんな情けない姿を晒すわけにはいかないので耐えた。


 小学生の頃から時間が余っても見直しはしない流儀である。そのまま瞑想を開始。哲学的思索に没頭していました。


 試験が終った。みんな一斉に出口に向う。「もしかしてあのブログの著者の方ですね?サイン下さい!」って周囲を囲まれるシチュエーションはなかったので、ぼくも教室をでることに。余韻に浸っていてもしょうがないし。


 出ると圧倒的なお嬢さんがたの群れ。それも出口にむかって一目散。しかも僕がきた方角と違うー。レディーの総意に抗って逆流する勇気もなく、「これが若さか」と諦め、流れに身を任せた。こんなに女性に囲まれるなんてそうできない経験です。新大久保を埋め尽くす年配の女性の群れとは違う、難関資格に挑戦する向上心のある聡明な方々、しかも女学生。試験のできがダメダメで落胆していた僕だが、なんとなく力をもらったような気がしました(いやらしい意味でなくアカデミック的に)


 なんでみんなこっちにいくんだ、チェ・チャンミンさんのコンサートでもあるのかと訝りながらついていくこと五分。多磨駅という駅についた。こんな近くに駅あったんだ!朝20分歩いて、ヒートテックイノベーションのお陰で汗流しながら歩いたぼくの消費エナジーを発電量に換算したらどうなるのか。



 多磨駅は非常にスマートなつくりで、改札に扉がない。柱にSuicaの受信機が据え付けてあり、それにかざして入っていくだけ。未来だね!宇宙だね!と感動したところで、このしょうもないブログエントリは終焉を迎えようとしています。


 若干おちゃらけてしまった部分もあったのて、試験対策情報を求めてググってきてしまった方のために、真面目なこと書いておく。

試験準備と進行テクニック

  • まず、何よりも速く読むこと。
  • 作文には相当時間がかかるので、過去問を通しでやってみて、自分がどのくらい作文に時間がかかるのかを把握したうえで、午前中の90分の時間配分を考えておいたほうがいい
  • 時計は必需品(今回の僕の敗因は、準備うんぬんよりも時計を持っていなかった事につきる)
  • 午後の聞き取りも読解スピード命。聞き終わったあと問題分を読み始めると間に合わない。すぐ次の問題が来てしまう。聞きながら読む、これ日常的な勉強ではしないことなので、ぜひ過去問の付属CDで練習しよう

では、幸運を祈る!次回の試験は4月だよー。