橘玲さん「専業主婦は2億円損をする」読んだ

専業主婦は2億円損をする

専業主婦は2億円損をする

数カ月ぶりの読書です。

面白かったです。

内容的にはこれまでの資本論に書かれた、幸福になるための3つの資本「人的資本、社会資本、金融資本」を基本とした説明になるのですが、テーマを「専業主婦だと損をする」にフォーカスして書き直している本です。

個人的には本の内容よりもあとがきのほうが楽しかったですね。いままで橘さんの著作何冊か読んできましたが、あまり橘さんが過去を語ることがなかったのでが、この本では珍しく結構な分量で書かれています。

共働きでその後離婚し、父子家庭で子育てされた、とかが書かれていたのはちょっとした驚きでした。

あと、「日本では専業主婦批判はタブー」だそうでツイッターをみている限りかなり反響はあったようですね。ほかのひとがやらないニッチがあればとりあえず参入するのが橘さんのビジネスモデルだそうで、頼もしい限りです。

専業主婦が日本の伝統的な家族のありかたみたいな風潮がありますが、戦前までもずっと日本人は共働きで、戦後の高度成長時代のときに専業主婦が一般化しただけらしいですよ。

我が家も今後共働きでがっつり稼いでいけるように、筆者ももっと家事を積極的にやっていかないといけないですね。

読書メモ

先進国では共働きでないと少子化が進むことがはっきりした(引用:橘玲『専業主婦は2億円損をする』)

なるほど。

女性の高学歴化と社会進出が当たり前になった先進国では、「はたらきながら子育てできる」環境を充実させないかぎり、女性は子どもを産まないことをはっきりと示しています。(引用:橘玲『専業主婦は2億円損をする』)

たしかに。

女性には、医者や弁護士ほど難易度が高くなく、やりがいと収入、おまけに安定も兼ね備えたスペシャリストの仕事があります。それが看護師です。(引用:橘玲『専業主婦は2億円損をする』)

今後看護師のニーズはどんどん高まり、給料も環境もどんどんよくなっていくらしいです。ほかの仕事は AIとロボットにだいたい代替されてしまいそうですもんね。

いろんな仕事を経験しながら「好き」を見つけたら、あとはそこに全力投球して、できれば20代で、おそくとも30代のうちに〝スペシャルなもの〟がもてるようにがんばります。そうしたら、あとは転職してもキャリアを切らさず、「生涯現役」で好きな仕事をやりつづける、というのが新しい時代のはたらき方なのです。(引用:橘玲『専業主婦は2億円損をする』)

生涯現役でやっていける仕事を見つけたいものです。

すなわち女性にとっての結婚(およびそれにつづく出産)とは、①自由を失い、②友人と疎遠になり、③家族とのつき合いが減り、④仕事ができなくなる、という「四重の損失」なのです。(引用:橘玲『専業主婦は2億円損をする』)

なるほど。

この話のポイントは、「ルールどおりやっていてはヒドい目にあうだけ」ということです。だとすれば、自分にとっていちばん都合のいいようにルール(制度)を使うのは当然のことです。(引用:橘玲『専業主婦は2億円損をする』)

育児休暇とかの制度をフル活用して、それらの制度をつかいきったら正社員からストレスのすくない契約社員になって同じ職場ではたらく、のようなエピソードが紹介されていました。

以上