臆病者のための億万長者入門 [Kindle版]
橘 玲 (著)
- 作者: 橘 玲
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: Kindle版
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橘玲さんの著作は優先度あげて読むように心がけているぼくです。実はすでにKindle版を買って持っているのですが、今日見てみたら半額の400円になっていました(夏休みセール)。投資に興味がある人も、ない人も絶対買っておいたほうがいいでしょう。
内容的には、ちょっと前にでた、「日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル」のエッセンスがまとまった、わかりやすいいい本です。資産防衛マニュアルはちょっと固くてつまらなかったですが、この億万長者入門は楽しく読めました。
主婦は損というはなし。日本人はみな1億円を超える人的資産をもって社会にでるわけだが、結婚して主婦にになるってことはその1億円を超える人的資産をどぶに捨てること、だそうだ。戦後の日本は、専業主婦が当たり前みたいな雰囲気が固定的で、それで高度経済成長をとげてきたので、いまさら専業主婦制度をやめましょうとも言えなくなっているんだろうな。いや、ぼくが女に生まれたら絶対専業主婦になりたいよ。金稼げる男と結婚して、家事はお手伝いさんでも雇ってやらせて、あとはごろごろしてるだけでいいなんて、なんて素晴らしい人生だろう。
今後は「可能なかぎり長く働く(社会に参画する)」というのが新しい価値になるんだそうです。ぼくも昇進の可能性はゼロですが、とりあえず会社にしがみつくことにします。
橘さんのほとんどの著書で書かれている、宝くじはばからしいというのが、また書かれていました。「宝くじを毎回3万円分、0歳から100年間購入したとしても、99.9%の購入者は生涯当せんすることはありません」ということらしい。具体的な数字だ、すばらしい。とこの間ワールドカップのTOTOで全滅した僕が思いました。
あと、おすすめの投資銘柄の紹介もありました。世界株ETFの「上場インデックスファンド世界株式(1554)」がいいんだそうです。以前のほかの著書でもおすすめされてましたね。もちろんぼくも買ってます。
もっとも合理的な投資方法もばっちり紹介されてた。「暴落を待って、株価が回復するまでドルコスト平均法で分散投資すること」だそうです。はやく暴落になーれ、なんて不謹慎で言えませんが。
世界の株式市場での日本市場の割合は6%だけなんですって。なんてこった。
ぼくとしては耳が痛い、賃貸か持ち家かの話題も書かれています。橘先生てきには、今の時代なら賃貸だ、という主張と、理由がたっぷりと書かれています。これまでの著書ではなぜ賃貸のほうがいいのかあまりつっこんでかかれていなかったような気がしますが、これでもかというくらい論理的にかかれていて、持ち家はのぼくも賃貸派に乗り換えました。すでに契約してしまった住宅ローンはチャラになりませんが・・・。
などなど。面白そうな話が満載ですよ。おすすめです!
以上