- 作者: 田原総一朗
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/07/10
- メディア: 新書
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週アスに広告がのってたので読んでみた。前回の参議院選挙のちょっと前に出た本だけど、民主党のことを歴史からスタイルから分かりやすく書いてあってよかった。ちょっと読むだけで戦後から現在までの政治の流れがわかったようになる。政治素人のぼくでも分かりやすかった。いい本だと思います。とくにどの政党よりって内容でもない感じ。
田原さんは事業仕分けをそれなりに評価しているが、まーたいして効果ないだろうといっている。大切なのは以下だ、といってる。
- 国家官僚の人件費を2割削減
- 地方官僚の人件費を2割削減
- 国会議員の数を約100人削減
この三つを実行すると3兆4〜5000億円の財源が捻出できるとか。
あと、政治を良くするためにこんなことが必要だと言ってる。
二大政党制を迎える中、国民は政治意識を変えるべきだ。アメリカは企業団体献金を禁止し個人献金で政治家を支援しているが、日本も個人献金方式に変えるべきだ。
その理由は明白だ。企業団体献金には不透明さがつきまとい、政治家との間で危うさが出るからだ。例えば、企業がある議員に企業献金を行うとする。もし、見返りの利益がなければ社長は会社に損害を与えたという意味で背任に問われる。逆に、見返りの利益があったとすれば、それは贈賄になる。つまり、政治家tの癒着関係が問題しされるというわけだ。
菅内閣は国家像を国民に示せるかどうかが一番キーになるってってた。ちなみに鳩山内閣では国家像を示せなかったのが失敗の原因とも。菅内閣、尖閣問題で国家像を提示できないことを露呈しちゃったようなかんじで、もうあまり期待はしてないんですが。
あと、小沢氏はシロだってなんども本書ででてくる。小沢さんを一番つぶしたがってた検察が二度も起訴の判断をできなかったくらだいだから、多分シロなんだって。今回、検察審査会が2回目の起訴相当をだしたら強制起訴ってことになるらしいんですが。どうなることやら。
本書の特徴に、主要な党の有力者へのインタビューがあるんだけど、自民党の石破さんは、
ふわっとした人気で議席をとることはしたくない。人気を取るために迎合したようなことを言う人は自民党にはいらないと思っています。何が信じt七日をきちんと探求し、真実を語るにふさわしい、理研と関係のない政党になって、初めて政権に復帰できる。だから、1年や2年で政権に復帰などと考えてはいけないと思っています。
といっている。というより有力者が自民党に見切りをつけてどんどん党外に出ていってしまったから、政権とっても高い支持率を維持できるようなエースクラスがあんまりいないんで、1,2年は準備期間が必要ってことでしょうか。石破さんはブレなさそうでよさげですけどね。
巻末には政党の年表がのってて、すごい。どことどこが合併したとか、分裂したが見やすい表になっとります。終戦直後からたちあがれ日本までのってますから。こりゃいいわー。
評価:★★★☆☆