『日本の選択 あなたはどちらを選びますか? -先送りできない日本2』 池上彰さん

分かりやすくて、読みやすくて、短いのですぐ読み終えれる。

ああ、子ども手当子ども手当・・・・。

(前略)実際に子ども手当てが導入されたことで、国民はかなり多くのお金を使った、経済効果はあったという試算がでています。
 しかし現役世代に人気があった子ども手当てに対して、自民党公明党は「人気取りのバラマキだ」と強固に反対。(中略)結局子ども手当ては毎年毎年、子ども手当を出すかどうかを審議する制度になってしまいました。安定的にもらえるものと思えばこそ、子育て世帯の財布は緩むし、もう一人子どもを産もうと思えるのです。来年はどうなるか当てにならないお金ならば、人はツカワずに貯めこんでしまいますし、ましてやこれで子どもが産めるとは思いませんよね。子ども手当と高校無償化とがセットであれば、日本の少子化に歯止めがかかったかも知れないと思うと、残念でなりません。
 ヨーロッパでは、こうした「子ども手当」によって出生率が向上した例があるだけに。
(p.54)

まさにそのとーり。子育て世代がもっと声をおおきく、選挙にもバシバシいって、子ども手当てをつかって少子化に歯止めをかけようではありませんか!おーっ!! いまの年寄りのための政治から、次の世代のための政治にー、おー。

北方領土・・・まきこさん・・・

最大のチャンスは、2001年に行われた森首相とプーチン大統領の会談でした。プーチン大統領は「二島(歯舞・色丹)を先に返還」を、森首相に内諾していたのです。ほぼ決まりかけていたこの提案を、当時小泉内閣田中真紀子外務大臣が、「冗談じゃない、北方領土は四島一括だ」と白紙に戻してしまいました。
 田中大臣は、北朝鮮金正日総書記の長男・金正男氏が日本に不法入国して捕まったときには早期送還を主張。拉致問題解決の重要な切り札になったはずの人物を返してしまいました。外務大臣は、人気取りで人事をしてはいけないのです。
(p.109)

田中真紀子さんにそんなことが・・・。とんでもないことですね。現代史をちゃんと勉強して、同じ過ちを繰り返さないよう、政治に参加しなくっちゃ。

四島一括返還なんてもう夢物語ですよね・・・。なんとかヒキワケだけでも頑張って調整してもらいたいものです・・・。尖閣実効支配

ケネディーの言葉

 西ベルリンの人たちに「頑張ってくださいね」ではなく、「私もまたベルリン市民だ」と言うことで、一緒に闘おう、一緒にこの街を築いていこうとメッセージを送ったのです。
 時代は下って2001年、9・11、アメリカ同時多発テロが発生しました。するとドイツで、テロに対する抗議デモが起こり、人々が手にしたプラカードには、「我々もニューヨーク市民だ」と書かれていました。かつてのケネディの言葉を覚えていたドイツ人が、2001年、それに応えたのです。
 私たちが常に発するべきメッセージは「私もまた福島県民だ」であるべきではないか、と私は思っています。
(p.214)

池上さん、愛の人ですね。瓦礫の受け入れを拒否するLevelの民度・心粋なら原発ゼロなんて無理っすよ、みたいなことも言ってましたね。

今年は池上さんの本ガンガン読もう。