続・終物語、みてきた

かつて当ブログで絶賛した化物語

かつて当ブログで絶賛した化物語。

いつしかそれはシリーズとなり、終わらない物語となった。

映画化もなんどかされ、比較的最近やった傷物語も劇場にみにいいった。

しかし、傷物語のアニメーション化は、小説版からあまりにも時間が空きすぎていて、かえって筆者の物語シリーズにたいする興味を失わせるものとなった。

映画館のヘビーユーザーだった

以前はアニメ映画及び、入場者特典目当てで足しげく劇場に足を運んでいた時期があった。1-2か月に1度は映画館で映画をみていただろうか。

しかし、ここ1-2年は劇場で映画鑑賞する回数が激減した。理由は、面白い作品がすくなくなった、入場者特典に興味がなくなった、元来出不精、仕事がいそがしくなった、など色々あるが、一番大きいのがアニメ映画への興味・関心が激減した、ということだと思う。

まだつづいていた物語シリーズに驚き

そんななか、家族が映画みたいというのでネットで別の映画のチケットを手配していたところ、「続・終物語」なる作品が上映中であることをチラ見で知る。「え、物語シリーズってまだやってたの?」というのが正直な感想だった。

以前ブログで大絶賛しておきながら無責任なものである。しかし、人間の興味など簡単に移ろいゆくものだ。そこは気にしていない。

作者の西尾維新先生も、商業主義に屈して、ワンピースや名探偵コナンのようにエンドレスに新作、後日談をくりださなければいけない境遇に陥ってしまったのか。ピークはとうに過ぎたろうに、まだ過去の栄光にすがろうとしているのかと失礼ながら感じてしまった。

終物語

dアニメストアをのぞいてみると、筆者が見たことのないアニメシリーズが複数あった。「暦物語」と「終物語」だ。新作映画はとりあえず置いておいて、これらの作品はどうなんだろうととりあえず見てみた。

結果。「終物語」は物語シリーズの完結にふさわしい、気持ちのいいラストで締めてあり好感がもてた。特に神社のごたごたを伏線を回収しつつ華麗にまとめあげたのはすばらしい。

時系列的にはこのあと、既発の「花物語」がつづくのだが、まーそれは、サブストーリー的な意味合いが強いので、無視していいだろう。終物語できれいにおわった、そこで個人的には物語シリーズは終わりであってほしかった。

もとより小説版をよまなくなった身であるのでもう物語シリーズのファンとはよべない。しかし、一度評価したシリーズものであるので、結末はきちんと見届けておくべきものだ。義務だ。

続・終物語

終物語で、終わりでいいじゃないかと思っていたのに、「続・終物語」である。

ただの商業主義的に惰性でつくられたものなのか、それとも以前、化物語に夢中だったころの熱狂を呼び覚ましてくれる作品なのか、非常に強い興味をもった。後者であってほしかった。

そしてもう一つ、映画館に行く理由がある。最近、本業が忙しくてストレスが溜まりがちであった。このようなときには、忙しくても敢えて映画館に籠り、現実を忘れ、2時間映画と集中して向き合うことによりストレスを発散するのが、ここ数年の筆者の必勝パターンである。具体的な勝利は最近実感できていないが。

「続・終物語」を見る決意を固め、ネットで当日のレイトショーを予約する。11/10公開ですでに2週目突入しているため、レイトショーで割り当てられたシアターはちょっと小さめであった。それでも開始1時間まえで残席2という状況だった。それなりに注目度は高いと見える。

気になるのが12歳以上推奨のマーク。

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相変わらず、妹や幼女とのいちゃいちゃがつづいているのかと、ため息をつきながらもポチる。ただしこの映画をみるということは家族には言えない。なんてエロおやじだと非難されるからである。よって、ポケモン捕まえに行ってくるといって家を出た。

ひさしぶりの映画館

劇場に到着。入場開始まで多少時間がる。劇場のバカ高いコーラを頼むのをしゃくなので、隣接しているスーパーでチューハイを購入し一気のむ。さすがに劇場にもちこむのはNGだ。

それでも時間があまったので、グッズ売り場をみてみる。続・終物語系のグッズは付箋しか売っていなかった。Tシャツなども以前は売っていたようだが、売り切れたことを知らせる張り紙がしてあった。とくに何も買わず。

ドラゴンボールの新作映画の前売り特典で、スーパードラゴンボールヒーローズのレアカードがつくという。ショーケース内のカードをしばらく眺めていたが、購入せず。開場時間になったので、突入。

入場時、来場者特典のクリアファイルをもらう。映画館久しぶりなので来場者特典の存在をすっかり失念していた。いぜんは、折れ曲がりしないようにクリアファイルが余裕ではいくらいの大きさのプラスチックケース(100均で購入)を持参していた。が、今回はそんな用意もないので、手渡しでうけとったクリアファイルをずっと持っていた。入れ物は持参すべき。

客層は、どうせ筆者とおなじく青春時代を謳歌できなかった非モテのおっさんたちがメインターゲットなんでしょ、と思いきや、いがいと若いカップルが多いことに驚き、うらやましいと思った。物語シリーズのような微エロ映画をデートコースに含めることができるカップルとは寛容で神聖なもののように思える。自分にもこんな青春があったらなと涙した。実際は泣いていないが。

40-50台の夫婦で見に来ているひともいた。趣味がわかいな。結構なことだ。

映画の感想

で、本題の映画の内容。

2時間ひっぱるだけ引っ張っておいて、たいしたオチではなかったのが残念でならない。

2時間も座ってるとおしりも足も痛くなる。この苦痛を消し去ることができる、あっというどんでん返しがあるんだろうなと期待しながら最後までみたが、ひどくしょぼい結末で、これはしまったと感じた。途中退席する客も何人かいたが、「見切りはやすぎ」と思って彼らを見ていたが、彼らの視点のほうが正しかったわけだ。

懐かしのキャラも登場し、それなりにたのしかったのではあるが、後半はだめだ。おもしろくない。そして限りなく夢オチに近いしょぼいオチ。

小説で10数巻もラプラスの箱でひっぱたあげく、結局そんなしょぼいオチなの、という某ガンダム作品を連想した。

もう物語シリーズも卒業だ。見るべきはテレビシリーズの終物語まででよかったのだ。これ以上物語シリーズをブログで語って、変な性癖のお兄さんと思われるのも、リスクがあるだけで何の得にもならない。

10年弱のあいだ、楽しませてくれてありがとう。全体的にみたら物語シリーズはいい作品でした。

以上です。