劇場版 とびだせ!ならせ!PUI PUIモルカー を見てきた

いやゆる「ぷいぷいモルカー」を映画館でみてきた。

この記事はネタバレを含むので、心配なかたは読まないでください。

モルカー詳しくない

ぷいぷいモルカーという単語はツイッターやYouTubeで視界に入ったことはあるものの、作品として見たことはなかった。

キャラクターの容姿から子供向けアニメなのだろうと思っていた。

原作

原作の漫画や小説といったものはないらしいが、TVシリーズでやっていた実写作品が原作といえそうだ。

実写作品というのは、このモルカーというキャラクターは綿でできたぬいぐるみのようなもので、それをコマ撮りしたものをつなぎ合わせて短編アニメーションとして放送していたようだ。いまでもYouTubeで公式動画として見れる。ぬいぐるみ以外に役者も登場し、モルカーに搭乗するシーンなどがある(モルカーはモルモット風の乗り物。自分の意思でもうごく。機関車トーマスみたいなもの)。

これは全くのネタバレなのだが、この劇場版モルカーとは、TV版モルカーの総集編、つなぎ合わせて1本の映画にしたものだった。

各話が数分の短編であるので、この映画の上映時間も30分程度と短いものになっている。

いわゆる応援上映

Youtubeで公式高画質動画がみれる(これは映画みたあとに知ったのだが)のになぜ劇場でやるのか、理由は応援上映にあったようだ。

観客がレリゴーと歌うかわりに、入場時に手渡される「モルカーボール」というグッズを鳴らす。モルカーボールとはおすとぷいぷい音がなる赤ちゃん用のボールのようなもの。モルカーのキャラクターがプリントしてある。

上映の間中、観客の大部分がそのモルカーボールをぷいぷい鳴らし続けるという、状況を知らずに入った筆者からしたら狂気あるれる現場だった。

これはネタバレでも何でもなく映画の公式サイトのトップに書いてある(あとから知った)。

全12話を一挙上映。 (中略) みんなでプイプイ応援しよう!

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年齢層

筆者は映画館で10-15分予告をみせられるのが嫌なので、だいたい上映時間かその数分後に入場するようにしている。もちろん他のお客さんをかき分けなくていいように、席は端っこか通路に面した席を常にキープするようにしている。

ほとんどの映画館は上映時間の10分前に入場が可能なのだが、延々と映画広告を見せられるだけで時間の無駄である。映画によって広告の長さがことなるため、タイミングが非常に難しいのだが、上映時間ちょうどくらいに映画館にはいるのが丁度いい。(まれに上映時間にはいるとすでに本編が開始されて真っ暗で席をさがすのに困る場合もある・・・)

このプイプイモルカーの場合も、記載の入場時間の5分後に入場したがまだ広告がやっていた。他の映画とはちがって子供向け映画の広告がおおく、それはそれで新鮮だったが。

遅れて入ったため、他の客はあまり観察できておらず、ぱっとみ全座席の10分の1程度の入りだった。

すでに一部でぷいぷい音がきこえてくる。

映画開始から数分、事前しらべをせずに映画をチョイスしたことに後悔。あきらかな子供向け。しかも短編のつなぎ合わせであることが発覚する。上映時間が30分というのは事前にみていたのでこれをあと数パターンをくりかえすのか・・・。筆者としては30分なら30分なりのストーリーを期待していたのだが。それでも各話はそれなりに趣向がこらされており、つまらないというわけでななかった。いや面白かった。筆者の趣味ではないというだけのはなし。

上映中ずっとプイプイなってる。入場時は確認できなかったがさぞかし子供ばかり入っているんだろうと想像しながら見続ける。

スタッフロールが終わり、席を立つ。ここで客層をみて驚愕。

9割成人女性、子供は数人だけ。

あの上映中ぷいぷい鳴らしていたのは子供だけではなく成人女性も含まれていたのか。多様性を尊重する時代なのでそういう映画、そういう上映形態があってももちろんOKだ。「こういう世界があるんだ・・・」と関心してしまった。

2週間限定上映という短期間に、全力でプイプイならすために集結したファンのみなさん。やりきったぜ、という表情までは見受けられなかったが清々しさ、いさぎよさを感じた。

夏限定、1-2週間の短い期間に全力をだしきって鳴くセミのように、みなさんの本気がつたわってきましたよ。

制作スタッフ

  • 見里朝希さん
    • 原案、脚本、監督を担当。もちろんTVシリーズも。
  • 配給は東宝
  • アニメーション制作:シンエイ動画(どらえもん)、ジャパングリーンハーツ
  • 公式HP

以上