Chromebook買ってみた ( Lenovo Ideapad Duet )

子供が学校で必要になるというのでChromebook買ってみた。我が家では初のChromebook。

学校で使うタブレットとして購入

最近の学校では政府が推奨するギガスクール構想の影響もあり、iPadやタブレット、ノートPCなどを使った授業、課題が積極的に行われている。

しかし、無条件に児童・生徒に端末を与えるのは良くないと考えている。

学校側が学習以外で使えないようプロテクトしてくれていればいいのだが、これまでの子供の端末を見た限りその辺が不十分のようだ。Youtubeがみれたり、インターネットでブラウジングが無制限にできていた。

iPad配布の学校の例。iPadOS管理機能の一部が変更できないように学校側で設定されており、スクリーンタイム(Youtubeを見れなくしたり、特定のサイトを閲覧できないようプロテクトかけれる機能)を保護者が設定不可になっていた。最悪な状態。学校でも家庭でもYoutube見放題、Twitterやり放題の状況である。

個人的には児童・生徒にYoutube/SNSが無制限に楽しめる専用端末を与えるのは反対だ。スマホ依存症になる例とおなじく、子供がYoutube/SNSを我慢して学習用途としてだけ使うわけがない。必ず遊ぶ。

教育者側はその辺の心理をよく考慮したうえでタブレット端末の導入の要否を慎重に検討して欲しいかった。

検討がめんどくさいのであれば、タブレットなど配らないでほしい。この件に関しては性悪説でたてつけないと。いま大人のほとんどが子供時代に親に隠れて徹夜でゲームボーイをやって視力が悪くなったり、しょうもないサイトを徹夜で見たりした経験・後悔があるのではないか。

話がだいぶそれたので戻る。

タブレット保有の是非はおいておいて、とりあえず今回購入が必要な状況だ。

学校おすすめ機種あるが、自由もきく

学校おすすめ機種は「ASUS CZ1」と「ASUS CR1」。可能な限り推奨端末の購入を推奨すると言われている。

Chromebookのスペック相場がよくわかっていないので、いい機種なのかどうかはよくわからない。

WindowsPCに比べて、ChromeOSは要求HWスペックが低そうな印象ある。

今回の提示された2機種のスペック比較は下記の通り。

項目 ASUS CZ1 ASUS CR1
モデル名 [CZ1000DVA-L30019](https://jp.store.asus.com/store/asusjp/ja_JP/pd/ThemeID.4850018000/productID.5645695100) [CR1100FKA-BP0003](https://jp.store.asus.com/store/asusjp/ja_JP/pd/ThemeID.4850018000/productID.5558138200)
CPU MediaTek Kompanio 500 (8183)(2GHz) Intel Celeron N4500 (2.8GHz)
ストレージ eMMC:128GB eMMC:64GB
メモリ 4GB 4GB
画面 10.1型/1,920×1200ドット (WUXGA) 11.6型/1,366×768ドット (WXGA)
カメラ イン○、アウト○ イン○、アウト○
拡張ポート USB2.0 (Type-C) ×1 USB3.2 (Type-C/Gen1) ×2、USB3.2 (Type-A/Gen1)×2
バッテリ駆動時間 約11.5時間 約12時間
重量 約1,034g(本体+脱着型キーボード) 約1.42kg
タッチペン 付属 別売り
学校専用サイト価格 ¥46,200 ¥45,000
amazon価格 現在販売なし(販売時:\34,800) 現在販売なし
ASUS直販サイト 49,800円(現在在庫なし) 59,180円(現在在庫なし)
発売時期 2021年11月 2021年10月

学校向けモデルは某家電量販店が学校専用サイトを用意している。全生徒が推奨モデルを購入できるようにするためには必要なこと。

しかし、どちらのモデルも現在在庫はないようで4月下旬お届け予定になっていた。

指定モデルを必ず購入する必要はなく、学校が指定したスペックのChromebookであれば、個人で用意してもいいらしい。

学校がしていた業者を通じて購入する、という前提であれば中間マージンが必ずあるはずなので、割高で購入させられる(可能性が高い)。

個人で調達する選択肢があるのであれば、当然個人で調達すべき。

メリットデメリットはもちろんある。

メリットは、学校側で生徒がトラブった場合でも全生徒が同一機種をつかっていれば先生のトラブルシュート負担が多少用意になることが想定される。

生徒が見たこともない仕様・設定の端末をつかっていたら、指導に影響がでるだろう。

デメリットは調達時の中間マージンでの割高価格での購入。そして、技術革新を無視した旧端末を押し付けられてる感でストレスを感じることだろうか。あと、ITに詳しくない保護者はそもそも機器選定ができないので、「学校側が決めてよ」意見が多いかもしれない。

学校指定スペック

項目 推奨スペック
CPU Intel Celeron 同等以上(2019年以降製品)
ストレージ eMMC または SSD 32GB以上 (HDDはNG)
メモリ 4GB以上
画面 9~14インチ、タッチパネル対応
無線LAN IEEE 802.11 a/b/g/n/ac 以上
キーボード 日本語JISキーボード(Bluetooth接続は非推奨)
カメラ インカメラ必須、アウトカメラは推奨
音声接続端子 マイク・ヘッドフォン端子
バッテリ駆動時間 8時間以上

毎日学校に持参することを考えると、重量の軽いCZ1のほうが良さそうに見える。

ギガスクール構想のスペック

ちなみに上記学校側スペックの提示は、配布された文書の文言からギガスクール構想の標準仕様書がベースになっていることがわかる。

機器の選定・購入までは家庭でやったが、上記標準仕様書の「その他」に記載された制御設定を学校側がきちんとやってくれることを期待する。まだ入学前なので不明。

コスパ最優先、アマゾンで注文

話がそれたが、前述の自分で調達する場合のメリット・デメリットを総合的に検討した結果、学校指定モデル、学校指定業者からの購入はせず、自分で端末を探すことにした。

アマゾンで探す。

Chromebookの相場がわからないので、スペックー価格のバランスを認識するのに時間がかかった。

WindowsPCではメモリは最低8GB以上がいる認識だったが、Chromebookはほとんどのモデルがメモリ4GB。内蔵ストレージも32GB~124GBと控えめ。

Chromebook自体はGoogleがスペック目安をもうけているようで、どのメーカーも横並びのようだ。

Plus ChromebookとPremium Chromebookという種類があってそれらはハイスペックはハードウェア構成になっている。

ただし、学校からの指示は「できる限り学校指定端末と同等スペック」となっているので、無理にハイスペック機をねらうことは避けることにした。

安いの見つけた。レノボの3万円以下のモデル。

レノボ

レノボは旧IBMのPC部門が切り離されて独立した会社。Chromebookではない通常のノートPCも安価でしっかりしたものを作っているイメージ。個人的にはとても非常にいいイメージをもっている。ただ、現在はIBMではなくて中国企業になってしまったため、官公庁の案件では採用されるのは難しいのかもしれない。Chromebookは富士通、ASUS、HPなどが発売している。

レノボのChromebook 「Lenovo Ideapad Duet」。安い。29800円。学校指定のものよりお1万5千円以上も安い。

スペック

スペックもASUSの学校推奨モデルと同程度。

項目 Lenovo Ideapad Duet ASUS CZ1 ASUS CR1
モデル名 ZA6F0112JP CZ1000DVA-L30019 CR1100FKA-BP0003
CPU MediaTek Helio P60T (2.00 GHz ) MediaTek Kompanio 500 (8183)(2GHz) Intel Celeron N4500 (2.8GHz)
ストレージ eMMC:128GB eMMC:128GB eMMC:64GB
メモリ 4GB 4GB 4GB
画面 10.1型/1920x1200 10.1型/1,920×1200ドット (WUXGA) 11.6型/1,366×768ドット (WXGA)
カメラ イン○、アウト○ イン○、アウト○ イン○、アウト○
拡張ポート USB2.0 (Type-C) ×1 USB2.0 (Type-C) ×1 USB3.2 (Type-C/Gen1) ×2、USB3.2 (Type-A/Gen1)×2
バッテリ駆動時間 約10時間 約11.5時間 約12時間
重量 約920g(本体+脱着型キーボード) 約1,034g(本体+脱着型キーボード) 約1.42kg
タッチペン 別売り 付属 別売り
学校専用サイト価格 該当なし ¥46,200 ¥45,000
amazon価格 ¥29,800 現在販売なし(販売時:\34,800) 現在販売なし
メーカ直販サイト ¥29,800 49,800円(現在在庫なし) 59,180円(現在在庫なし)
発売時期 2020年6月の製品を2022に型番変更して再販した模様 2021年11月 2021年10月

使い勝手は正直触ってみないとわからないので多少の不安はあるが、価格最優先でポチってみた。

レノボ直販サイト もアマゾンと同じ価格だったが、到着がはやそうなAmazonで購入。

開封の儀

届いた。在庫あったようで、朝ポチって当日の夕方届いた。

以降は写真多め。

アマゾンから届いた。

アマゾンの梱包箱。

Chromebookのパッケージ(外箱)。

箱裏面の製品仕様のシール。

Model: Lnenovo CT-X636F (型番:ZA6F0112JP ) というものらしい。

本体(兼モニタ部分、いわゆるタブレット)。

本体裏面。一応本体カラーは水色系。ただ、ついたて用のカバーつけるので、普段使いでは本体カラーは見えない。

説明書。薄く小さい。

上がキーボード。下が、本体裏カバー(兼ついたて)。

ついたて。

袋からだして、本体とキーボードと裏カバーをくっつけてみた。

付属品はこの3つだけ。シンプル。

  • ACアダプター
  • USBケーブル(ACアダプターと本体間に接続する充電用)
  • USB・オーディオジャック変換ケーブル(本体にオーディオジャックついてないので注意)

キーボードのアップ。下部分はタッチパネルになっており、一般的なノートPCのような操作が可能。「0」キーの右隣の「ー」キーが非常に打ちづらい。

初期設定

起動。

ようこそ。

無線LANを選択。

利用規約。

アップデートを確認しています。

誰が使いますかの設定。まだ学校はじまっていないのでとりあえずフルで使える「あなた」でセットアップ続行。

Googleアカウントでログイン。

Chromebookの同期。

PIN(6桁以上)を設定。

Google Playの利用規約。

スマホに接続は、とりあえず「いいえ」で続行。iPhone派なんで。

ジェスチャーの説明。いわゆるスワイプ操作のチュートリアル。キーボードにもそれぞれの動作がわりあてられたキーがあるので操作はしやすい。

準備完了。

初期画面。画面下がランチャー。左から、ブラウザ、メール、カレンダー、GooglePlay(アプリダウンロード)、写真、ようこそ の順。

設定画面を開きたい場合は画面右下の時刻あたりをタップすればメニューがでる。

使ってみた

Google PlayもAndroidのノリで利用可能。

ドラクエウォークもダウンロードできる。容量使うのもったいないので、インストールはしないが。

ブラウザ。一応弊ブログはスマホ版の表示になった。レスポンシブ対応なので、ChromeOSのディスプレイ解像度を増やしてブラウザの横幅を大きくすると自動的にpc版表示になる。

キーボードでのタイピングも「ー」キー以外は問題なくタイプできる。「ー」キーが小さいく、打ちづらい配置のためミスタッチしまくりだった。

ドラクエ10ブラウザ版。画質が荒かったが、職人や討伐、キラキラマラソンくらいの日課ならこなせそうだ。

ファンクションキー

WindowsのようにF1のようなキーはない。タブレットとしてよく使うキーはファンクションキー化されているので使いやすい。

左から、エスケープキー、ブラウザ戻るキー、ブラウザ進むキー、ブラウザ更新(F5相当)キー、いま開いてるアプリを全画面表示するキー、複数のアプリを開いていたら選択できるキー、画面の明るさ暗くキー、画面の明るさ明るくキー、ミュートキー、音量小さくキー、音量大きくキー、ロックキー(1-2秒くらい長押しする。解除するにはPIN入力)。

デフォルトの設定だと、ホームボタン押してChromebookをスリープさせても復帰時にPINを聞いてこない。離席時は右上のロックキーを押すくせをつけておいたほうがいい。

付属マニュアル(抜粋)

総評

学校指定モデルより1万5千円安く買えたのは満足。浮いたお金でタッチペンやマウスなど、アクセサリを買うことができそう。

キーボードが多少打ちづらいのが気になるが、使うのは子供なので慣れれば問題ないかもしれない。

あと、拡張性の悪さはかなり致命的。USB2.0のTypeCのポートが一つしかない。イヤホンジャックもなく、USBーイヤホンジャック変換ケーブルは初めて見た・・・。

教室で動画視聴などするさい本体スピーカーをならず訳にはいかないだろうから、イヤホン・ヘッドホンは必須になるだろう。その時USBが専有されていては充電もできない。

Bluetoothのイヤホン・ヘッドホンを準備したほうがいいかもしれない。

その辺は学校がはじまってから微調整かな。

以上