論理的に読む技術 文章の中身を理解する"読解力"強化の必須スキル! (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 福澤一吉,にしかわたく
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2012/12/18
- メディア: 新書
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読解のための技術を解説する本かと思わせといて、実は作文のための文章構造を解説する教科書。作文技術の本です。学生時代、こういう授業を受けたかったなあ。
考えながら読む本で、流し読みするタイプではなかった。「ではこの文章の論証図を書いてみましょう」みたいな練習問題もかなりある。
本屋には作文術の本は溢れているが、論理的に読む、という主題の本は少ないかも。あえて競争が激しくないカテゴリに進出して、「実は作文のための本でした」というのもなかなか戦略的である。
読了前は、読み終えたらすぐ売ろうかと思っていたが、手元に残しておくことにした。見開きでテーマが完結する書き方(左ページが文章、右ページが図)となっており、時間がない時にちら見するだけでも勉強になりそうで、売るにはもったいない。トイレ配備で、かなり働いてくれると見た。ちなみに全ページがカラーなのもポイント高いです。
メモ、引用
根拠があって意見がある、それが論証。
根拠、だから主張、なぜなら、論拠
論理的な文章を書くためのカンタンな工夫
- 伝えたい核心を主語・動詞で表現する
- 1つの考えを1つの文で表現する
論証をパラグラフで書く場合のルールのまとめ
- ルール1:1つのパラグラフでは1つの論証をする。ゆえに1つのパラグラフには1つの結論しか記さない
- ルール2:結論はパラグラフの最初に書く(原則)
- ルール3:結論のあとに根拠を書き、根拠間の関係は論理的にする
- ルール4:パラグラフに含まれる文が多くなる場合は、パラグラフの終わりで再度、結論を繰り返す
- ルール5:論拠はまとめの結論の前、またはあとに書く
以上