いまや誰しもがなにかしらのGoogleアカウントを持っている時代。一人あたり無料で15GB の容量が使えます。それを便利な共有ファイル置き場として利用してみましょう、という記事です。
目次
自宅サーバかクラウドか
- 自宅サーバのメリット
- H/W, S/Wの選定を含めてイチから構築することになるため、勉強になる。
- 自由度が高い。
- HDDを買い足すだけで数TB単位で容量追加できる。月額費用も電気代くらい。
- トラブルが発生したら苦労するが、克服したときにレベルアップできる。
- クラウドのメリット
- H/W, S/Wの詳細は意識せずサービス内容で選ぶだけでで良い、楽。
- 自由度はないが商用サービスの信頼性とサポートが得られる。
- 追加容量を使用するためには月額費用の負担が増えるが、故障、修理の心配・対応をしなくていい
他のオンラインストレージではなくGoogleドライブを選ぶ理由
- グーグルという安心感(bitcasaのちゃぶ台返しは予想はしていたが、やはり残念)
- android / ios アプリが使いやすい。
- 動画を置いたらストリーミング再生できる。YouTubeを運営しているだけあって、ストリーミング再生への安心感がある。
- 複数ユーザでのフォルダ共有が可能(今回のポイントはここ)
- 容量無制限なんて宣言した日には何億ものユーザが数TBのデータをもって押し寄せるわけであって、体力的にそれらのユーザ達をおもてなしできるのはグーグルとアマゾンくらいしかいないだろうなと。今後聞いたことがない企業が容量無制限を始めても、きっと見向きもしないでしょう。
- グーグルはフォルダ・ファイル単位で他のgoogleアカウント持ったユーザと共有できる。
共有ファイルサーバとして使う
- Googleドライブは共有機能が優れている。
- ひとり15GBは小さな容量ですが、複数人がそれを持ち寄れば、見かけ上大容量ストレージのように扱うこともできる。
- 言い換えると、3人家族なら15GBx3=45GBの(擬似)共有ストレージを持つことができるということ。
- まずお父さんが「家族共有フォルダ」を作成しお母さんと息子に共有。編集者として招待する。
- お母さんは「家族共有フォルダ」内にサブフォルダ「家族旅行動画」を作る(上位のフォルダがすでに共有済みなので他の2人もアクセスできる。読み書き実行)
- 息子は「家族旅行写真」フォルダを作る(上位のフォルダがすでに共有済みなので他の2人もアクセスできる。読み書き実行)
- 全体で45GBというわけではなく、あくまで一人ひとりの担当が15GBなので、そこは特定のユーザに容量が偏らないように運用が大変かもしれない。
- ちなみに使用容量はアップロードしたファイルの容量です。どでかい動画フォルダのオーナであっても自分でおいたファイルがないのなら容量は減らない。
- 自分ではフォルダもっていなくて、他の人のフォルダ上にファイルおいても、そのファイルのオーナは自分なので、自分のgoogle drive容量が消費されるというスタイル。
運用が煩雑
- 共有の使用者感である程度のルールづくりをしてから始めないと、カオスな状態になるかも。
- 特に動画をメインで置きたい場合は、あっというまに15GBなんてつかいきってしまう。
- お父さんが家族旅行動画1(10GB)、家族旅行動画2(10GB)を共有フォルダに上げたいと考えているとする。
- 2つのファイルの容量合計は20GBなので、自分の容量15GBをオーバーするため、このままでは上げることができない。他の人が作った共有フォルダにUP使用としてもファイルのオーナーは自分なのでNG。
- その場合はこんな対処になる。(お父さんのお母さんは地理的に離れたところにいてUSBメモリなどでのファイル受け渡しができない、というストーリー)
- お父さんが「家族旅行動画1(10GB)」を共有フォルダにUPする。
- お母さんか息子に電話で「家族旅行動画1(10GB)」をローカルにダウンロードするよう指示。
- お母さんがローカルにダウンロード完了したら、その旨をお父さんに連絡。
- お父さんは動画1を「完全削除」する。普通の削除だとサーバ上の容量は増えない。完全削除する必要がある。
- ちなみにお母さん、息子も動画1を削除することはできるが、完全削除はできない。完全削除できるのはファイルのオーナーだけ。
- 完全削除が終わるとお父さんのGoogleDrive容量が10GB分回復するので、家族旅行動画2(10GB) をUPする。
- 平行してお母さんは、先ほどローカルに落としておいた動画1(10GB)をUPする。
- という感じで、合計20GB の動画もうまく手分けすれば共有できる。
いつかはクラウン
- 上記の運用だと、やがてファイル数増えたり、ファイル容量がマックスになってくると管理が煩雑になる。
- だれも保存していないファイルを間違えて「完全削除」してしまうリスクもある。
- やはり最終的には容量追加が必要。いまのところ下記の料金体系。
容量 | 月額 |
---|---|
15GB | 無料 |
100GB | $1.99 |
1TB | $9.99 |
10TB | $99.99 |
20TB | $199.99 |
30TB | $299.99 |
- 1TBくらいならお小遣いでなんとかなるが、10TBともなると、毎月1万、これは趣味レベルで支出するのは厳しい。
いつかはUnlimited
- 最低月額6千円で容量無制限にできる「Google Apps Unlimited」というのがある。狙うはこれだろう。
- 年間にすると72000円なので、それならNASいくつか買えるじゃん、という家族会議結果にはなるだろうが、クラウド上で無限のデータがグーグル様に守ってもらえると考えると高くない。
- NASや外付けHDDはいつかこわれる。しかも最も壊れてほしくないタイミングで壊れたりするものだ。
- Google Apps Unlimited の手順はこうだ。ちょっとめんどくさい。ちなみに我が家はまだUnlimited化していないので途中からは間違った情報だったりしているかもしれない。
- 最初に家族用ドメインを取得する。ムームードメインとかで取れば安い維持費のドメインがとれる。
- そのドメインを使ってGoogle Appsに登録する。ようはグループウェアみたいなもの。メンバーそれぞれに xxxx@ドメイン名 というメアドを自由に作成でき、メーリングリスト作ったりできる。ベースはGmail。google calenderを共有したり。
- ユーザはとりあえず5人までにしておく。4人のグループだと容量無制限にならないので注意。6人以上でもいいけど、その分お金がかかる。(月額1ユーザあたり1200円)
- 「Google Apps Unlimited」に申し込む。手順
- ここから未知の未体験の領域。きっと天国のような毎日が送れるのではないでしょうか。
good lack!