愛用のキーボード「リアルフォース Realforce 91UBK」のキーボードを清掃した(キートップを取り外して清掃)。簡単に準備・手順・注意点をまとめてみる。
経緯
5年間使い続けている愛用のキーボード。これまでも時折拭き掃除はしていたが、最近キートップ表面がペタペタ粘着してきたので、清掃することにした。
ググると完全分解・清掃することもできるようだった。しかし、高級キーボード且つ販売終了品であるため、やりすぎて故障しないよう、今回はキートップの清掃のみにした。
参考:キートップとは
キートップとは、キーボードの各キーのトップの部分。
デスクトップ用のキーボードはキートップ取り外し可能な物がある。(ノートPCの場合は構造が異なる。ここでは取り扱わない)
準備
準備として専用工具の購入と、キー配列の写真撮影(元の位置に戻せるように)が必要。
専用工具を買う
安全にキートップを取り外すため、 キーボード用のキー引き抜き工具を用意する。
キートップは軸にしっかりとはめ込まれているため、素手で引き抜くことは難しい。(上下左右にキーが隣接しているためしっかりつかめない)
細めのマイナスドライバー2本を左右両端から差し込み、押し上げる方法でも可能かもしれない。しかし隣接するキーを歪めてしまう・キートップ接続部分の破損が考えられるのでやらないほうがいいと思う。
専用工具は針金状の工具で、キートップの各角・4点に引っ掛けて真上に引き上げるスタイル。横方向の余計な力がかからないので、破損はしにくいと思う。
引き抜き工具は数種類あるようだが、針金タイプ(表現が適切かわからないが)にした。後述「参考」にも記載したメーカ専用品もこの針金タイプだった。不安な人は筆者と同じものを購入で問題ない。
今回はアマゾンで購入した。東プレ・リアルフォース純正品ではない。ダイアテックというメーカーのキー引き抜き工具(型番:FKP01)。アマゾンで500円くらいだった。朝ぽちって夜届いた。
キーボードの写真を撮影する
キートップを外したあと、元の位置に戻せるようキーボード配列の写真をあらかじめ撮影しておくと安心。
メーカサイトにキー配列のアップ写真が掲載されているので、あえて写真を撮影せず、メーカサイトを参照してもいい。
手順
清掃の手順としては、キートップを外し、食器用洗剤で洗い、よく乾燥させ、元の配列どおりにキーを戻す、を実施する。
キートップを外す
引き抜き工具でキートップを一つずつはずす。針金を書くキーの4隅にひっかけ、真上に引き抜く。
手首を上に返す力だけでは抜けないくらい強くくっついているため、腕の力をつかって引き抜く必要があった。
また、抜いた際、勢い余ってキートップが飛んでいくこともあったので、注意。
下の写真はすべてのキートップを取り外したあと。
食器用洗剤で洗う
キートップをすべてはずしたら、食器用洗剤とスポンジで丁寧に洗う。数が多い(約90個)ため非常に時間がかかった。キートップだけ安く別売りしてくれたら洗わなくても済むのに・・・と考えながら作業した。
よく乾燥させる
洗剤で洗ったあとは、よく乾かす。
キートップ表面はすぐ乾くが、裏側は凹凸がおおく、中に水玉がたまりやすいので、綿棒なので丁寧に拭き取る。
めんどくさい人は、風通しの良い場所に数日放置しておいても乾くかも。
筆者はすぐキーボード使いたかったので、綿棒で水気をふいてから扇風機をかけて半日乾かした。
濡れたままキートップを戻すと、下の基盤側まで水がいって錆びたり故障の原因になったりしそう。以下、メーカサイトから構造図抜粋。
戻す
キートップを戻す。
戻す前(キートップを乾燥させているタイミング)に、受け側の清掃もしておくといい。
キーの隙間からホコリや髪の毛が落下し、底辺にたまっていた。
エアダスターで吹き飛ばしたり、つかってない歯ブラシで掃除した。歯ブラシは濡らさず使うこと。(錆びる)
キーを戻すときも写真をみながら一つずつ戻す。取り付ける際、押し込むとパチっと音がするので気持ちがいい。
矢印キー4つ(←、↑、↓、→)が紛らわしい。側面の面積が一番大きい面を手前にむけるようにはめれば大丈夫。
CtrlキーとAltキーは左右2個ずつあるが、形状は同じようだった。
感想(注意点)
特に難しい工程もなく、無事に清掃できてホッとしている。
素人作業なので不安はあった。キートップは円柱状のプラスチック部品にはまっているだけなので、キートップの脱着で接続部分が破損する可能性は低いと思う。ただし、なんども脱着を繰り返すとプラスチックが摩耗してゆるゆるになったりはしないだろうか。キートップも軸もプラスチック製なので経年劣化で脱着時に割れたりする危険もあると思う。
頻繁に清掃はしたいが、壊れたときのショックを考えると、数年に1度くらいにしておいたほうが良いかと感じた。
最後にbefore/afterの写真。
before
after
参考情報
キーボード REALFORCE NG01B0 の製品ページ
既に販売終了。公式サイト内で NG01B0 で検索してもヒットしなかった。性能・外観から確認するに、Realforce 91UBK-S と思う。
現行製品ではオプションでキートップ&取り付け工具が市販されている
筆者のキーボードはすでに販売終了だが、現行製品ではオプションとしてキートップと取り付け工具がセットになったものが購入可能のようだ。価格は1万円程度。思ったより高価。
メーカ推奨の清掃方法
メーカ推奨の清掃方法は、乾いた布で拭く、もしくはOAクリーナを使って拭く。キートップを外して清掃はそれほど推奨されていないのかもしれない。以下、メーカサイトFAQより。
以上